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自治体の皆さまへ

区長 所信を表明(5)

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東京都中央区

◆水とみどりあふれる豊かな環境づくり
近年、日本を含め世界では、記録的な猛暑や集中豪雨、洪水、強力な台風の上陸など地球温暖化の影響を受けた気候変動が要因とされる気象災害が頻発し、もはや気候変動は、私たちの生存基盤を揺るがす気候危機というべき状況にあります。
地球規模で直面している危機的状況を脱するために、2015年に合意された「パリ協定」では、世界の平均気温上昇の幅を2度未満とし、さらに1.5度以下に抑える努力をすることを掲げています。この目標を達成するためには、再生可能エネルギーの活用を推進し、温室効果ガスの最も大きな割合を占める二酸化炭素を排出しない「脱炭素社会の実現」を目指していかなければなりません。
本区では、二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化防止に寄与するため、京都議定書が発効した翌年の平成18年より「中央区の森」事業を展開し、また、ヒートアイランド現象を緩和するため街路樹や道路の遮熱性舗装の整備、環境負荷の低減を図る街路灯LED照明の整備推進などにも取り組んでまいりました。
新年度予算においても、「中央区の森」として拡大した檜原村本宿地区における新たな森林保全活動の実施や区内の住宅、事業所における省エネルギー・自然エネルギー機器などの導入費助成制度の充実、さらに東京高速道路を活用する「緑のプロムナード化」に向けた関係機関との協議を進めるなど、水とみどりあふれる豊かな環境づくりに取り組むとともに、区民の主体的な活動とも連携し、SDGsが目指す持続可能な社会の実現のため、環境施策の一層の推進を図ってまいります。

◆持続可能な行政運営と効率化を目指して
ここ数年来、経済、産業、物流、教育などさまざまな分野において、これまでにない勢いでデジタル化による社会変革が進んでいます。加えて、新型コロナウイルス感染症への対応を契機として、私たちの日常生活のあり方や働き方も大きく変化しつつありますが、住民に身近な自治体である区は、窓口での対応や訪問することにより高齢者や障害者などさまざまな方と対面で関わり合いながら、心と心のふれあいを大切にしたきめ細かな対応をしていくことが求められています。
本年度改定しました「情報化基本方針」においては、こうした点に配慮しながら「区民にとって便利でやさしい区役所」の実現を掲げ、ICTを活用したデジタル化に取り組みます。新年度から全庁的なデジタル化を進めていくための専管部署を設置し、キャッシュレス決済や電子申請、AI、RPAなどの施策を展開するなど、区民の利便性向上とともに業務の効率化を進め、区民サービスのさらなる充実を目指してまいります。
安全・安心な区民生活の維持・向上を図り、区政が持続的な発展を遂げていくためには、社会を取り巻く環境の変化に即応した的確な行財政運営に努めていかなければなりません。
新年度においては、現在策定を進めている既存公共施設などの「個別施設計画」の内容を反映させるため、「公共施設等総合管理方針」の改定を行い、財政負担の軽減・平準化、質の高い行政サービスの継続的な提供に向けて長寿命化など適切な施設マネジメントに努めます。また、検討中の新本庁舎の整備については、まちづくりの動向を慎重に見極めながら、引き続き調査・検討を行ってまいります。
現在建設中の「本の森ちゅうおう」を含む区立図書館においては、新年度から日本橋および月島の各図書館に指定管理者制度を先行導入し、開館時間の延長や休館日の短縮など民間の持つノウハウや柔軟な勤務形態を活用した利用者のニーズに応えるサービスについて、令和4年度からの実施に向けた準備を進めます。
近年、外国人からの問い合わせや来庁者が増えていることから、多言語の電話サービスを開設するとともに、タブレット端末を利用したテレビ電話による通訳や機械翻訳を本庁舎、特別出張所、保健所・保健センターに導入し、外国人の必要とするサービスに速やかにつなげられるよう多言語対応の充実を図ります。

◆コロナを乗り越え、輝く未来を切り開く
現下の厳しい状況にあっても、本区は、基礎自治体として良質な行政サービスを提供していく責任を担っております。そのため、事務事業について不断の見直しを行い、事業の効率性や実効性を一層高め、財政基盤の強化を図っていくとともに、民間活力の活用、区民や事業者との協働、官民連携など、より効果的な手法の検討を進め、健全財政の維持と区民福祉の向上に力を注いでまいります。
この1年、感染症の拡大は、私たちの日常生活や経済活動にさまざまな制約を課し、これまで当たり前のように思われていた行動や価値観にまで変容をもたらしました。「ステイホーム」や「リモートワーク」の掛け声が飛び交う中で、まちを往来する人の姿はめっきりと少なくなり、本区の核ともいえる活気とにぎわいに暗い影を落とし続けています。国内初の患者発生から1年以上を経た今もなお、社会全体を覆う閉塞感から抜け出すための確実な出口は見出されておりません。
令和3年度は、このような深刻な状況を乗り越えていくために、基礎自治体である区は何ができるのかが問われる1年となります。
社会が変化していく大きなうねりの中で、顕在化するさまざまな課題やニーズに的確に応えていくために、全職員の英知を結集し、コロナに打ち勝つ新たな活力の醸成に努め、厳しい中にも希望を持って区民皆さまの負託に応えるよう区政運営に全身全霊を傾けて邁進する決意であります。
重ねて区議会ならびに区民皆さま方のご理解とご協力をお願い申し上げ、所信表明といたします。

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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